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教材訂正

奥津典子より「書籍の訂正とサイト上補講」

皆さまこんにちは、いかがお過ごしですか?
ブログなどではご無沙汰しておりますが、おかげさまで、無事にアドバンスレクチャーコース(関西編)とアドバンスクッキングコース(東京編)がスタートし、早くも第2回目のクラスがもうすぐです。一方、未就園児コース(「子育てサークル」コース)は終了。最後は春休みということもあり、赤ちゃんたちのお兄ちゃんお姉ちゃんもいっぱい来てくれて大賑わいの中、名残惜しいお別れとなりました。さすが代謝の早い赤ちゃんたち。4か月のコースでめきめき変わり、すっかり皮膚のトラブルがよくなったり、髪質が変わった赤ちゃんもいれば、まだ肌は前回はしないものの、瞳や顔つきの変化で、着実によくなっていることを示してくれた赤ちゃんもいました。

いまいさんのスイーツコースもまたまた大好評の中、全6回が終了しましたし、日登美さんのビューティコースやお弁当コースも絶好調です。また、長かったキャリアトレーニングも、いよいよあと2回で終わり、と、皆さまの情熱や想いに支えられて10周年。本当にありがたいこと(文字通り「なかなかありえないこと」)です。どうしてもマイノリティなマクロビオティック、でもその楽しさと困難を共に皆様が進んでくださることに心からお礼申し上げます。

さて、今日の記事は、拙著の訂正と、陰陽補足講座です。

拙著の訂正

おかげさまで、『子どもごはん』や『朝昼夜のマクロビオティック』など増刷が続いていますが、いくつか訂正があります。

特に重要なこととして、「ヒノヒカリ」を「ササニシキ」と同列にご紹介しておりますこと。これを訂正します。「ヒノヒカリ」は「コシヒカリ」と同じくらいかそれ以上にもっちりしていることも多いので、分づき米としてか、または寒い季節のものとして楽しんでいただいた方がよいようです。大変申し訳ありませんでした。「ユキヒカリ」もあっさりしたお米で有名ですが、私はまだご縁がありません。お米の品種や性質、味は大切です。美味しくて元気、自分にとって消化しやすいお米と出会えますように。種付したコシヒカリなら、全て消化が良いのかどうか、は、まだやはり土壌差が激しく、調査研究中です。

また、子ども本の中で紹介しております桜井食品さんの「ベジタリアンラーメン」ですが、頻繁に食べてもいいという意味ではもちろんありません!!! 本当は、金子製麺さんの麺などを使い手作りのスープで作った方がいいですし、それでもラーメンは油が多いものなので、たまに、が良いです。

書籍は、どうしても初心者の方への配慮が必要になります。そういう方に向けて「一般のインスタントラーメンを食べるよりこちらがいいですよ、添加の粉末スープもできるだけ使わない方がいいですが、半量に減らすなど工夫しましょう」とお伝えする意味での記載です。子どもはジャンクフードの味が好きな場合も多いですし。

フォローアップ#7を終えて 陰陽について、放射性物質汚染についてなど

フォローアップクラスシリーズも、おかげさまで半分を過ぎ、第7回目に入りました。このclass#7は、一物全体、身土不二、陰陽の第2回目です。この回につきまして、参加者の方を含め、皆さまにこのHPで下記の補講をさせていただきます。

テキストp200~201の「食材の陰陽表」についての訂正
強陰に入っている「トマト」の下の下線は誤植です。下線ナシ、が正しいです。反対に、同じく強陰の「ドライフルーツ」の下には下線を入れてください。お手数おかけしてすみません。(下線があるものは、陰陽両方の影響が強く、陰か陽かに分けるのが難しいもの)

ご自分が「陰性」か「陽性」かわからない!と言う方へ
最初は誰もがそうです。でも、まず極陰・極陽を減らして玄米や基本のおそうざいをしっかり召し上がっているうちに、だんだんわかってきます。考えるだけでなく、現代人では衰えてしまった「感じる」力が鍛えられてこないうちは、難しいです。「考える」も「感じる」も食べ物の排出の影響を強く受けます。食を調えていきましょう。自然とわかるようになっていきます。いつか、自分が陰性か陽性かの相談&質問クラスもできたらいいなとは思っています(が、どういう形でやるかが意外と難しいのです・・・)。

講義の中の補足訂正
体調が悪い時、「自分が陰か陽か迷ったら、一日強陰ばかりにしてみたり、強陽ばかりにしてみたり、と極端にして心地よい方を探ってみると良い」と申し上げました。が、強い陽性にしてみる場合は、「強陽」グループばかりにするのではなくて「中庸の陽」ばかりにしてみれば、それで十分です(プラス豆味噌くらいも)。もちろん極陰・強陰は避けてみないとわかりません。

食材の陰陽
これも感覚でわかるようになります。そればかりを食べたときに、引き締まる感じがするか?緩む感じがするか?それをイメージしてみるとわかりやすいです。

例えば自然栽培の人参。
・下降する下方に向かって生えている
・朱色
・身がぎゅーっとつまっている
・・・ので、野菜の中では陽性だとわかりやすいと思います。
何より、人参は沢山食べても、そんなに自分が緩む気がしなくないですか?

それにくらべてピーマンは、
・すかすか、空洞、広がっている
・緑
・苦い
・・・などで、陰性がわかります。ピーマンばっかり沢山食べる場合を想像してください。丼一杯に刻みピーマン!なんだか、すごく体がゆるんだり、冷える感じがしませんか?だからピーマンは肉詰めや肉炒めによく使われるのだと思います(中和)。また、生理前のイライラや火照りなどには、ピーマンの陰性さがよく効いて楽になりますよね?

根菜は下に伸びるので、大まかに言えば「陽性」に分類されるのは、皆さんわかりますね?でも、例えば「蓮根」。
・地下で横に伸びる(陰性さを示す、反対に地上で横に広がるのは陽性さ)
・水気が多く
・穴=空洞も多い
・火が通りやすい、傷みやすい
・・・と、陰性さもわりと強いです。さらに
・アク(強陰)も多い
・・・ですよね。

また「大根」は、
・下に伸びはしている(陽)
・・・けれど、
・大きく膨れている
・水分が多い
・白い
・・・と陰性さも強いので、生か加熱するか、干すかなどで陰陽が大きく変わります。ですから、生の大根おろしは塩焼きサンマ(極陽性)の中和にも用いることができます。でも、お砂糖(極陰性)の中和には大根おろしでは無理ですね。

同様に「玉ねぎ」を考えてみましょう。表では一応中庸の陽にし、新玉ねぎを中庸の陰にしていますが・・・。確かに根菜で小さいです。けれど、生だとこれも、かなり陰が強いです。なんだかすっきりしませんか?マクロでは生たまねぎはあまりないことですが。玉ねぎやセロリのように「香りが強い」というのは強い陰性の要素の一つ。ぱーっと広げる作用があります。香りでリラックスするし、スイーツには良い香りが欠かせません。カレーのように陰が極端なものも香りは強い。また、玉ねぎのこの陰性さと消化酵素は、特に「大豆たんぱく」の高温乾燥のぎゅっとした陽性さを中和するのにぴったりです。大豆たんぱくを、揚げるのではなく焼いたり炒めたりするようなときには、ぜひ、すりおろし玉ねぎやスライス玉ねぎと一緒に調理してください。

油脂やたんぱく質が多いものの陰陽
これは難しいので、上級者の方に読んでいただきたいところです。初心者の方はちんぷんかんぷんでも、半年後、読み返してみてください。

「高野豆腐」
乾物ですし、冬の素材で、一応陽性にしていますが、油脂(強陰)も多いです。油脂は火が通りやすい、ぱーっと広がる、緩むなど陰性が強いのはわかりますか?けれど、油脂の多いもの、タンパク質の多いものは、加熱すると陽性になりやすい。「油脂は生だと陰性、加熱すると陽性さも増す」と覚えておいてください。理由は、調理中高温になりやすく、熱をキープする力が強くなるからです。玄米も、白米より良い意味で油脂が多いので、体があたたまります。味噌も良い油脂が多いからあたたまる。だから、夏にはときにお味噌汁が食べづらいときもあり、冷汁にしたり、逆に濃いお味噌汁にしてカーッとすっきり汗をかくのが気持ちいときもありますね。

「天ぷら」も同じ。陰陽どちらも強いので、塩をつけたり天つゆの塩分が必要な一方、大根おろしのような陰性さも必要、というわけです。

「ひき肉」は脂肪が多いので、陰性さも実は強いです。

「刺身」
同じく、動物性、と言う意味では陽性ですが・・・。たんぱく質それ自体は「陰性」なのです!だから、刺身は陰性さも強いのでわさびのような強い陰性だけでなく、醤油のような適度に陽の強いものが必要です。たんぱく質それ自体が陰性、というのは、よく理解しておいてください。

だからこそ、「テキストP202 調理法の陰陽」がとても大事です。料理の仕方、加熱したか生か、どんな加熱の仕方か、で陰陽はとてもとても変化する。だから、この表は何度も見て覚えてください。外食のときもすごく参考になります!またここで書かれている「浸ける」は「漬ける」も兼ねています、すみません。

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