写真…繁延あづさ
展にあたって
種と農、風土をテーマに
多様な在来種が根付く雲仙を起点に
東京・横浜・鎌倉・京都、大阪、
そしてオンラインで全国をつなぎ開催します。
現代社会では、規格外として流通から
外される在来種の野菜たち。
しかし、それらは一代限りで終わることのなく
100年1000年続く生命力を宿した種です。
蒔かれ、芽吹き、花を咲かせ、種を宿す
そしてまた蒔かれるという循環の中で
在来種は厳しい自然環境の変化を生き抜いてきました。
この展はそんな在来種のような確かさを宿した
デザイン展を目指しています。
あらゆるものが高度に規格化され
標準化されていく現代にあって、
僕らは未来の若者に何を託せるのか
同時に
今を生きる僕らは、どうすれば土に根ざし、
多様性と生命力あふれる場を共有できるのか
予定調和や同調圧力なく
それぞれが自由に考え感じる場を
皆さんと共につくりあげたいと思っています。
旅を経て、種がその土地に根付くように、
ここで蒔かれた種が皆様の心で芽吹き、
実り、花を咲かせ、種がこぼれ、また芽吹き、
次の世代へ大事な何かが繋がっていきますように
心から願っています。
奥津爾
企画‖奥津爾(タネト店主)
写真‖繁延あづさ、栗田萌瑛
開催‖雲仙市
後援‖日本財団
web design‖中村泰之