日 時|11/16(日)9:00-21:00
会 場|相模湖・藤野 篠原の里
参加費|19,000円
(オカズデザインの昼食、船山義規の夕食、2食付)
13,000円(食事なし)※19:30まで
定 員|100名
お申込|受付中
※10月26日以降は先着順となります。
※ベジタリアンやアレルギーの方は、お申込欄にお書き添えください。
※直接会場にて、スタッフにお声がけください。
雲仙の種どり農家、岩崎政利さん、
中山間地域における伝統作物の多様性を研究する根本和洋さん、
作家の田口ランディさんら多様な講師を迎えた講義、
全員参加のディスカッション等、
様々な角度からタネのこれからを考える1日です。
給食はオカズデザイン。
夕食は気鋭の料理人、船山義規さん。
古来種野菜をふんだんにつかった料理たち。
4回目の種市にして、初の試み。
文字通り朝から晩まで、みっちりの勉強会。
皆様のご参加を心からお待ちしております。
時間割
1時間目
すどう農園 須藤章「里山―境界線で生まれる価値」
2時間目
根本和洋「タネを継ぐ」
3時間目
根本和洋「在来品種をF1化?!」
昼飯
オカズデザインの給食
4時間目
岩崎政利「種の哲学」
5時間目
田口ランディ「種が育つ場の力」
6時間目│分科会
田口ランディ×丹治史彦×田村和大「場の力」
─
高橋一也×岩崎政利×自然村 吉村文夫「新しい流通の可能性」
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池松自然農園×宮本農業×かえるすたいるYamada野菜「男たちのタネ会議」
7時間目
ディスカッション
8時間目
シェアリング
夕食
のらぼう 明峯牧夫と、料理人 船山義規による夕食
岩崎政利
1950年、長崎県生まれ。30年ほど前から有機農業に切り替え、しずつ野菜の自家採種を始める。現在では50種類以上の野菜の種子を採っている。NPO法人・日本有機農業研究会 種苗部の幹事を務める。2006年にはイタリアで行われた「テッラマドーレ(世界生産者会議)」に参加、「種子資源 種子の未来~農民自らが自家採取する事の意義について~」を発表。2010年に名古屋で開催された世界生物多様性会議(COP10)では「生物多様性をめぐる状況と課題-種(たね)と味の多様性を守ることの重要性について」を提言。農民の手による自家採種と、在来種や固定種を中心とした種子のネットワーク運動を広げている。また、「スローフード長崎」の代表でもある。著書『岩崎さんちの種子(たね)採り家庭菜園』(家の光協会)『つくる、たべる、昔野菜』(新潮社)
根本和洋
信州大学大学院農学研究科助教。専門は植物遺伝育種学。10年ほど前から地域在来作物品種の”タネ採り”に関する現地調査を重ねる。著作:「奪われる種子・守られる種子」(西川芳明氏との共著 創成社 2010年)、「種子を届ける『街のタネ屋さん』の役割」(「生物多様性を育む食と農」西川芳昭編著 コモンズ 2012年)他、産直新聞(現・産直コペル)にて、「タネの話」連載中。
丹治史彦
編集者。宮城県塩竃市出身。リブロポート、メディアファクトリーを経て2003年アノニマ・スタジオ設立。「ごはんとくらし」の本やイベントを手がける。2010年信陽堂として活動をスタート。田口ランディさんとの仕事に『聖地巡礼』(『水の巡礼』と改題)『オカルト』など、早川ユミさんとの仕事に『種まきノート』がある。
高橋一也
warmerwarmer代表
多方面より「種」のプロデュースを行い、先祖から受け継いできた野菜の歴史を途絶えさせないこと、種が大切だということを多角的に伝えている八百屋
http://warmerwarmer.net/
須藤章(すどう農園)
千葉大学園芸学部卒業、海外協力団体での農村開発や八百屋を経て、埼玉県の小川町にある田下農場で研修。
研修中に一面の麦畑を見て、これでパンを作ろう、と思う。でも、思っただけで終わる。さらに東京の天然酵母パンの草分け「ルヴァン」で修行。独立して「草の実酵房」を設立。はじめて石窯をつくった。その後、暖かいところに行きたくなって沖縄の宮古島で2年過ごす。相模湖に戻って捲土重来、すどう農園として畑とパンを貫く場所を作り出す。
すどう農園
さとやま農学校
田村和大
種採り百姓。岩手県盛岡市出身。
固定種・自然栽培コズミック・エナジー代表
種を自家採種する任意団体コズミック・シード代表
2011年3月より固定種・自然栽培に取り組む(木村秋則式自然栽培塾入塾)。東日本大震災時、物流が止まり種や農業資材などが手に入らない状態に現代農業の危機感を感じ「自ら栽培する野菜の種は採る」、「自然を生かした栽培に取り組む」を意識し百姓をしている。岩手の在来種を探しながら固定種・在来種の普及活動・種採りワークショップなど開催。
山田一生
かえるすたいる~Yamada野菜代表
「かえるが好きだ。かえるの鳴き声が聞こえてくる、そんな環境を守りたい。」都市部での生活に違和感を覚え、垂水市へ移住。農家民宿や地域の生き物を守る活動をしながら、自宅の納屋で「種の交換会」など様々なワークショップも開催している。
http://yamadayasaii.blog.so-net.ne.jp
田口ランディ
作家。2000年に長編小説「コンセント」でデビュー。以降「アンテナ」「モザイク」(共に新潮文庫)と長編を発表。
主に人間の心や家族問題、社会事件を題材にした作品を執筆している。「できればムカつかずに生きたい」で婦人公論文芸賞を受賞。
小説以外にも、ノンフィクションや旅行記、対談など多彩な著述活動を展開。原爆をテーマにした「被曝のマリア」(文芸春秋)や、チェルノブイリ原発事故で被曝したベラルーシの探訪記を収録した「寄る辺無き時代の希望」(春秋社)など、原子力の問題に深く関心を寄せてきた。2010年より対話のできる世代の育成のため「ダイアローグ研究会(in明治大学)」を開催、賛成、反対の立場を超えて原発問題を対話する試みに多くの参加者を得ている。
11年には原爆から原発への歴史的経緯をまとめた「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ 原子力を受け入れた日本」(筑摩書房)を発表。3.11以降の社会と個人をめぐる葛藤を描いた最新作「サンカーラ この世の断片をたぐり寄せ」(新潮社)はネットを中心に熱烈な読者を集め話題となった。「蛇と月と蛙」(朝日新聞出版)「マアジナル」(角川書店)など、著書多数。
オカズデザイン
吉岡秀治・吉岡知子が結成した、料理とデザインのチーム。“時間がおいしくしてくれるもの” をテーマに、シンプルで普遍的なものづくりを目指す。東京・杉並区にて、料理と器の店「カモシカ」を月に一度オープン。作家の器の展示、季節 の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを、料理とデザインの両方 から手がけている。
http://okaz-design.jp/
明峯牧夫
料理人/「たべごと屋 のらぼう」オーナー
東京・八王子の料理店「遊」で9年間修行ののち2002年に独立、西荻窪に「たべごと屋 のらぼう」をオープン。地元の野菜を中心に、その日手に入った新鮮な旬の食材でメニューを考え、素材を大切に料理を作っています。
https://twitter.com/nora_bo
船山義規
得意分野は世界各国の郷土料理、特にヨーロッパ。
『テロワールを媒介にした各土地に根付いた料理・多様な文化が混交した料理』の修行を重ね、現在、日本各地で様々な農法を営む生産者との交流を通じて本物の食材ありきの料理を追及中。プロレスとヒップホップと料理は三位一体。
http://tsubuan-hidamari.com/
池松健(池松自然農園)
1979年福岡県福岡市生まれ。神戸大学工学部卒業後、海外建設コンサルタント会社にて河川計画の技術者として勤務。長女が生まれたことを機に家族と一緒に過ごす時間を求め退職し農業を志す。福岡の有機農家で研修後、福岡市西区にて少量多品目の野菜栽培(無農薬・無肥料)、平飼いの採卵養鶏を始める。直感的に鍵は「種」であると思い、固定種・在来種のみの野菜を栽培。九州の若手種採り百姓集団をつくるべく活動中。
宮本雅之(宮本農業)
1976年兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学卒業後、IT系・不動産会社にて法人営業。脱サラ後、東京で「小糸在来」大豆を食する機会に恵まれ、その風味に感動。これを機に様々な在来種・固定種の強い個性や風味に惹きこまれる。種採り有機農家・林重孝さんの農園(千葉県佐倉市)にて研修、野口種苗研究所の野口勲さんの固定種講座などを経て、2011年、小糸在来の故郷である千葉県君津市に移住して就農。2013年2月より、目黒・アサンテサーナカフェにて「固定種野菜を食べる会」開始(季節毎開催)。美味しく健康になれる「ふだん使いの野菜」を世界中に供給する夢を持って営農中。
http://seedsaving.jp
吉村文夫
自然食品店「自然村」
スーパーの西友に20年在籍し、主に人事部門で勤務。その後、成田山での断食を通し、生かされていることを体で強く感じ、また食べ物の大切さにも気づき、1998年練馬区で自然村を開業しました。食と健康の関係を見ていると、「自然なたねの野菜」と「だし」が重要と思うようになりました。自然なたねの野菜は、おいしく、体にやさしい気がします。だしは、感覚を整え、生きる力を与えてくれます。